カエデ
紅葉前線の行方
燃えるような真っ赤なカエデや、暖かい黄色のイチョウが、ふわふわのススキの穂を片手に華麗な姿を見せてくれるのはいったいいつになるのでしょう。いつもこの時期、テレビのニュースで行楽地の紅葉情報を見てはため息をつくのが、毎年お決まりの、恒例行事のようになっています。
いつもいつもさんざん待たされて、やっと来たと思ったら、あっという間に冬です。あっけないからこそ美しいのかもしれません。毎年今の時期は、狂おしいほど紅葉が待ちどおしいのです。
買い物帰りに立ち寄った公園でふと見上げると、カエデの葉がありました。まだどう見ても青葉だけれど辛抱強く待っていれば、気温が下がるにつれて少しずつ染まってくるのでしょう。赤ちゃんの手みたにかわいい葉が、ほんのり赤く染まる日を楽しみに、もうすこし待ってみようと心に誓いました。
それにしても、本当に遅いですね、紅葉前線。いったい何もたもたしてるんでしょう。もったいぶらないでさっさとやって来ればいいのになんて思うのは、人間の身勝手な考えかもしれません。
「大きなお世話」というつぶやきが、青葉の陰から聞こえてきたような気がしました。
イロハカエデ タカオモミジ カエデ科カエデ族 樹高15m 本州(福島県より南)?九州、朝鮮半島、中国、台湾


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