野紺菊
野に咲く菊
晩秋となり、朝晩冷たい空気を感じるようになりました。ベランダでは紫色の野紺菊の花の色が冴え冴えとして、冬が近づいて来たことを知らせてくれます。秋のあいだじゅう元気で咲いていたこの花も、そろそろ盛りを過ぎました。ベランダで育て始めて、10年近くになります。水切れさせないように気をつけている程度ですが毎年10月になるとすぐに開花し、秋の終わりまでずっと咲いています。
野菊の代表種で、この中から濃い紫色の美しい品種を選抜したコンギクという園芸品種があるそうです。園芸ショップでは野紺菊という名札がついていましたが、ベランダで咲く花は濃い紫色でとても美しいのです。コンギクではないかと色々調べたところ、コンギクと野紺菊の境界線はあいまいだということを知りました。
同じ仲間にユウゼンギクというのがあり、開花時期が同じで色合いや姿が華やかなので、園芸店などでは目立つところに置かれてもてはやされています。野紺菊はどちらかというと地味で野草コーナーに置かれていたりしますが、野の花の風情を残しているという点では野紺菊のほうが勝っているでしょう。
草丈が低く、茎も葉も細いので、ベランダの強風もらくらくと乗り越えてくれます。とても丈夫で、水切れさせない程度にめんどうをみているだけで植え替えも一度もしていませんが、いつも元気で、毎年たくさんの花が咲きます。
過酷な環境のベランダの中で風当たりも照り返しも一番強い場所に置いています。ときどき申し訳なくなり、野生に返してあげたいなどと思います。秋の盛りの野や山に、この紫色の小花が一面に咲いていたら、素敵ではないでしょうか。
◆和名・流通名 ノコンギク(野紺菊) ◆学名 Aster ageratoides ssp. Ovatus
◆キク科 シオン属 ◆本州、四国、九州に分布する。 ◆花期: 8?11月 日当たりを好む
◆花径:2?2.5cm、高さ:50?70cmほど ◆ダルマギク、ユウゼンギクなどが近縁


コメントする