2009年2月アーカイブ
香りの女王
挿し木で育てて5年目になります。もらってきたときは1本の枝から根っこが出ているだけの頼りない姿でした。1年目は開花は無し、2年目はお花ひとつ、3年目は5つで4年目から枝が増えてお花もたくさん咲くようになりました。
日本の気候によく合っている丈夫な花ですが、植え替えを嫌うそうなので、挿し木の苗をもらってきたときは土ごとそっと大きめの鉢の中に入れて土を足して水をやり、その後できるだけ触らないように気を使っていました。そのかいあって順調に大きくなり、今の時期ベランダにとって大事な存在です。
白とピンクのリバーシブル(?)のお花と思っていましたが、調べたところによると花びらはなく、筒状の萼の先が4つに分かれたものが花びらのように見えているとのこと。全体的に渋い姿ですが、香りの素晴らしさではどんな花にも負けません。春一番の強風に耐え、必ず開花してくれます。
沈丁花の香りなしに、3月を迎えるなんて考えられません。冬の終わりになくてはならない花です。
◆沈丁花◆Daphne odora◆ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属◆樹高約1M◆中国原産
オールドローズのように
「香り椿」という品種名で、小さめのピンクで、楚々としたかわいらしい感じのお花です。ベランダで育て始めてもう7年くらいでしょうか。日当たりがほとんどない場所で年中ほったらかしですが、いつも今の時期になるとそこそこ咲いてくれます。
それほど強くはないですが、ちょっと渋みを感じるそばによらないとわからないくらいの微妙な香りです。ピンクの濃淡の花びらも微妙な色合いで、お花によって色ののり具合がほんの少しずつ違います。花びらも少しかけていたり、ちょっと大きすぎるのがあったりとちぐはぐですが、全体的になんとなくはかない雰囲気で、不思議な魅力があります。
気温が低い季節に咲くので花持ちがいいのですが、冬の終わりの強風にあって、あっけなく花が落ちてしまったりします。普通の椿と比べると少し弱々しい感じの、変わり椿といえるでしょう。
まるで一季咲きのはかないオールドローズのようで、ほおっておけません。とてもうっとりさせてくれるお花です。
◆ツバキ科ツバキ属 Camellia japonica ◆原産地 日本、朝鮮、中国
◆分布 本州北東地方以南、四国、中国、沖縄
◆花径 5から10センチ ◆花期 10月から3月
ウエディング・ブーケ?
政治、経済、その他諸々、年が明けてからいい話がありませんね。ベランダでは世間の様子などにおかまいなく、金のなる木が満開です。たいして手をかけていないのに年々大株になる一方で、花数も増えていきます。冬枯れのベランダでこの花だけ堂々と咲き誇っているので、本当に近々なにかいいことでもあるんじゃないかと、あてのない期待をしてしまいそうです。
新しく注文したマクロレンズが昨晩届いたばかりなので、早速「どアップ」でカメラに収まってもらいました。ひとつひとつのお花がしっかりしていて、まるで蘭のよう。小さいけれどウエディング・ブーケみたいな形状で魅力的です。
ちょっとくたびれた肉厚の葉を取り除いて、幅広で光沢のあるリボンで束ねてあげたらどうでしょう。リボンのすそを長めにして、ひらひらと垂れ下がるようにしたら素敵なブーケになるかもしれません。
冬に咲くラベンダー
ラベンダーといえば初夏のお花ですが、このデンタータは四季咲きで、ベランダでは主に秋の終わりから春先までが見ごろです。春から夏にかけて、イングリッシュラベンダーたちが開花している時期は休眠しています。暑さが苦手なのでしょう。冬の寂しいベランダを彩ってくれる、ありがたい存在です。
今の季節、横浜の街中を歩いていると、いろいろなところでこの、ラベンダーデンタータの大株が咲いている姿を見かけます。風が強く、冬でもあまり気温が下がらないこの土地とは相性がいいようです。冬に咲いて夏に休眠するというライフスタイルで、横浜の街中に根付いたのでしょう。
見た目はきれいですが、香りはちょっと薬っぽくて今ひとつです。寒い時期は花持ちが抜群によく、寒風の中に放っておくと、2ヶ月でも3ヶ月でも咲き続けます。
苗から育てて9年目になりますが、鉢で育てているのであまり大きくらず、それはそれでこじんまりとした姿を楽しんでいますが、大きく育った野性的な姿も捨てがたいものがあります。地植えの大株が近所のお宅の玄関先にあるので、気になって買い物帰りにいつものぞいてしまいます。
◆ラベンダー ◆学名:Lavandaula angustifolia ◆シソ科 常緑性小低木 ◆原産地:カナリア諸島、スペイン、トルコ、アフリカ北部、中近東(ストエカス系) 地中海沿岸地方(アングスティフォリア系)

