2009年5月アーカイブ
アマリリス
アマリリスとは球根花だということぐらいは知っていましたが、今まで育てたことはありませんでした。お花がなんとなくつくりものめいていてよそよそしい感じに思えて、手が出せなかったのです。赤の派手な花にお目にかかることが多かったせいかもしれません。
ベランダには少し大きすぎるというのも敬遠する理由のひとつでした。去年の秋に球根を選んでいたときも別に買う予定はなかったのですが、小さめで丈夫な白花の「ガーデンオーケストラ」という品種が目にとまり、開花見本のお写真に一目ぼれをしてしまいました。
球根を植えたのが遅かったので、植えつける前に既に芽が出ていましたが支障がなく、春の盛りにぐんぐん伸びていきました。あんまり成長が早いのでつぼみが出てきたのに気がつかず、週末の夕方に洗濯物を取り込みに行ったら開いていて、大感激しました。
ユリの花によく似ていますが、野性的なところがなく高貴な感じです。反り返った花びらは上品なフリルで縁取られていて、まるでオーダーメイドの高級なブラウスを着ているみたいです。
小学校の時の音楽の教科書に出てくる曲で「アマリリス」というのがありました。フランスの民謡だそうです。上品でクラシックな装いが似合うアマリリス。ヨーロッパで昔から愛されてきたお花なのでしょうか。
◆アマリリス ヒペアストラム ナイトスターリリー ◆Hippeastrum
◆ヒガンバナ科ペアストルム属 ◆球根植物(多年草)
ミニ紫蘭
関東都市部では、色々なところでよく見かける花です。街路樹の下や、近所のお宅の玄関先など、まるで野生のように群れて咲いているとても丈夫な植物です。土地になじんでいるのでしょう。
ややピンクがかった濃い紫の花がとてもきれいだし、丈夫で手がかからなそうなのでベランダにも欲しくなり、秋の終わりに球根を買ってきました。すぐに植えるはずだったのが、忙しくて延び延びになり、3月に慌てて植え付けました。
植える前から既に緑の芽が出ていたので、小さな鉢の中で成長を始めたなと思ったらすぐにつぼみをつけ、あっという間に開花となりました。
植えるのが遅くなったおかげで、こんなふうに背が低くてかわいらしい、ミニ紫蘭です。もう少し早く植えてあげれば背の高い立派なお花を見ることができたはずですが。不精をしたおかげで小さく咲かせてしまって申し訳ない気がします。これはこれでかわいいので、満足しています。
◆紫蘭 シラン シケイ ◆Bletilla striata ◆ラン科シラン族 ◆多年草
◆花色は紫や紅紫の他に白もあり
白薔薇婦人
こちらのほうは剣弁高芯咲きのハイブリッドティー・ローズ。超のつく大型なのでひとつ咲いているだけでも、とても存在感があります。バラを育て始めた8年前の春に、苗を買ってきて南側のベランダにおいて育てている古株のバラです。
姿も美しいですが、すばらしい香りを持っています。グレープとピーチを合せたような甘いフルーツ香で、咲き始めはフルーティーですが、開ききるとやや甘ったるい香りになります。お写真はちょうど咲き始めの姿。この頃は本物の果物みたいに香ってくるので、とてもおいしそうで食べてしまいたくなります。
つぼみのときから豊満でどっしりとしていて、何枚も重なっている花びらがひとつひとつそり返って開いていきます。色白でふくよかな、熟年の婦人といったイメージがあります。同じ白バラでも、ナニワバラとは対照的ですね。
成長が旺盛でとても丈夫な品種です。多花性で、過去には一度に20個近く咲いたことがあります。そのときはごてごてと大変に派手で甘いフルーツ香がプンプン、狭いベランダは大変な騒ぎでした。
今年は1つだけなので丁度よく、安心してながめていられます。お隣でたくさん咲いているナニワバラのことなどおかまいなしに、マイペースで白い花びらをひとつひとつ開いていくホワイトクリスマス。「白薔薇婦人」と名づけて、大切にしています。
◆バラ ◆バラ科バラ属 ◆ハイブリッド・ティー・ローズ ツル性 ◆ホワイトクリスマス ◆大輪 ◆フルーツ香(強香)
一重のバラが好き
このナニワバラは、まさに好みにぴったりです。大きめの中輪咲きで、ひらひらとしていて、まるで夏に咲く芙蓉の花のような気品があって、毎年咲くたびに惚れ惚れと見とれてしまいます。
今咲いている株はベランダにお迎えして3年目ですが、実は8年くらい前、バラに夢中になり始めた頃に、一度小さな苗を育てようとしたことがあります。強風の当たる場所に置いたせいで翌年に枯らしてしまって、ついに一度もお花を見ることができませんでした。そのころから数えると、8年越しになります。もうずいぶん長いこと、このナニワバラに夢中なのです。
見かけは清楚ですが、飛び切り鋭いとげを持っています。長くて細くて、先端が鋭くて。原種バラの中でも最強だと思います。近づくたびに痛い目に合わされますが、それでもやっぱりこのナニワバラが好き。美しいものにはとげがあるのだということを、いやというほど教えてもらいました。
バラの本などを見ると無香だと書いてありますが、咲きたてのお花は微かに香ります。甘い香りじゃなく、しべから直接香ってくるような感じです。これくらい近づかないと感じないくらいにわずかな香りです。甘ったるいオールドローズ香じゃないところが、またいいですね。好きなバラのことだと何でもよく思えてしまうのは、えこひいきかもしれません。
◆バラ ◆バラ科バラ属 ◆原種 ツル性 ◆ナニワバラ 難波薔薇 ナニワイバラ
オールドローズ香る5月
最初の頃はすっかり心を奪われて、1年中いつでもバラに夢中。買えもしないのに通信販売のカタログを飽きもせずながめてため息をつき、園芸店に通いつめてバラのコーナーに入り浸っていました。
そんな熱病のような何年かが過ぎて、園芸店への足も遠のき、カタログを開くこともめったになくなりました。数少なくなったベランダのバラたちのお手入れもサボリ勝ちで、半分以上は枯れていきました。
今年も5月になり、ベランダのささやかなバラ園でぽつりぽつりと開花が始まりました。さすがにこの季節になると、あのころの熱病のような気持ちがよみがえります。昨日ふくらんでいた赤いつぼみが開くかどうかどうしても気になって、昨晩は眠れませんでした。
夜明けとともにベランダに出ると、やっぱり咲いていてくれました。真っ赤なオールドローズ、バロンジロードランの一番花のおかげで、我が家の狭いベランダは、甘い香りで一杯です。
◆バラ ◆バラ科バラ属 ◆オールドローズ ハイブリット・パーペチュアル系 ◆花びらのふちがほんの少し白くなるのが個性的 ◆オールドローズ香:強香

