樹木: 2008年10月アーカイブ
秋のベリー
コムラサキという、このあたりでは庭木や公園果樹としてよく見かける木です。夏に咲くお花は地味ですが、秋になるこのような美しい実をつけて人目を引きます。
紫式部という木と同じ仲間で、非常によく似ていますが、街中でよくお目にかかるのはこちらのコムラサキの方。紫式部の実は見た目がまばらで大雑把な感じがしますが、コムラサキは葉の付け根に紫の実が密集して付くので、ずっと豪華に見えます。秋の公園の彩りとしては、はずせない存在でしょう。
英名は「Purple beautyberry 」。ベリーと聞くと、ますますおいしそうに見えてきます。食べられないのが残念でなりません。
◆標準和名:コムラサキ ◆漢字名:小紫 ◆英名:Purple beautyberry
◆分類:クマツヅラ科ムラサキシキブ族 ◆樹高:2m
◆本州から沖縄、朝鮮半島、中国に分布。
紅葉前線の行方
燃えるような真っ赤なカエデや、暖かい黄色のイチョウが、ふわふわのススキの穂を片手に華麗な姿を見せてくれるのはいったいいつになるのでしょう。いつもこの時期、テレビのニュースで行楽地の紅葉情報を見てはため息をつくのが、毎年お決まりの、恒例行事のようになっています。
いつもいつもさんざん待たされて、やっと来たと思ったら、あっという間に冬です。あっけないからこそ美しいのかもしれません。毎年今の時期は、狂おしいほど紅葉が待ちどおしいのです。
買い物帰りに立ち寄った公園でふと見上げると、カエデの葉がありました。まだどう見ても青葉だけれど辛抱強く待っていれば、気温が下がるにつれて少しずつ染まってくるのでしょう。赤ちゃんの手みたにかわいい葉が、ほんのり赤く染まる日を楽しみに、もうすこし待ってみようと心に誓いました。
それにしても、本当に遅いですね、紅葉前線。いったい何もたもたしてるんでしょう。もったいぶらないでさっさとやって来ればいいのになんて思うのは、人間の身勝手な考えかもしれません。
「大きなお世話」というつぶやきが、青葉の陰から聞こえてきたような気がしました。
イロハカエデ タカオモミジ カエデ科カエデ族 樹高15m 本州(福島県より南)?九州、朝鮮半島、中国、台湾
甘くはかなく美しく
香りの元は、このオレンジ色の金木犀の花です。毎年10月のこの時期、あちらこちらで甘い香りを撒き散らしながら咲く金木犀は、秋の始めになくてはならない花です。
ベランダでは育てていませんが、近所のあちこちに金木犀があるところを把握していて、開花の時期になると用もないのに遠回りして、咲いているかどうかわざわざ見に行っています。お写真は、自宅近くの公園に咲いていたもの。今が盛りのたわわな姿。もう少しするとはらはらと散って、公園の石畳の上がオレンジ色のお花で一杯になるのです。
いつも1週間くらい咲いて、あっという間にいなくなってしまいます。もう少し長く楽しませてくれるといいのですが。美しいものの命は短いですね? ”はかなく美しい”とはまさにこの花のことだと思います。
きんもくせい(金木犀) もくせい科 もくせい属 Fragrant olive, Osmanthus fragrans

